煙突の見える町


新潟市の中心部から東側に目を向けると、白く高い煙が流れていることが分かるだろう。1914年よりこの地にある北越紀州製紙新潟工場の紅白模様の煙突からの煙だ。

この地は新潟市中央区の東端にある沼垂(ぬったり)地区である。この町の名前の起源になったのは、古くは日本書紀にもその名が残るほど古い。

古代の城柵であり政庁として越の国の北限の大きな役所があったそうだ。その名は渟足柵(ぬたりのき)。「ぬたり」が語形変化して「ヌッタリ」と呼ばれるようになった。

その後、南北朝の頃には沼垂城があった。しかし、渟足柵も沼垂城も今はない。

信濃川と阿賀野川という二つの大河の合流地点にあったことで侵食されて海の底もしくは新潟砂丘の底に消えてしまったとものと思われる。

東区大山台公園より沼垂方面を望む。


と、-toten-

「と、」-toten-は、沼垂と○○。新潟と○○。をコンセプトに私的に新潟を紹介するローカルエリアマガジンのWeb版です。

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